お台場チームラボはなぜ閉館?移転先と豊洲の違い・跡地再開発を徹底解説
かつて東京・お台場の代名詞的スポットとして世界中から観光客を集めた「森ビルデジタルアートミュージアム:チームラボボーダレス」。幻想的な光とデジタルの迷宮に圧倒された記憶を持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、現在お台場の現地を訪れても当時のミュージアムは存在しません。
「なぜあれほどの人気施設が閉館してしまったのか?」「現在はどこへ行けば体験できるのか?」という疑問を持つ方に向けて、お台場チームラボの閉館理由からパレットタウン跡地の再開発、麻布台ヒルズへの移転の全貌、そして現在営業中の豊洲施設との違いまでを詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:お台場チームラボは2022年8月31日に閉館し、2024年に麻布台ヒルズへ移転オープン
- 要点2:閉館の真相はパレットタウン全体の事業借地権終了に伴う大規模再開発プロジェクト
- 要点3:現在は「麻布台ヒルズ(ボーダレス)」と「豊洲(プラネッツ)」の2大拠点が稼働中
【真相】お台場チームラボ閉館理由は?パレットタウン跡地再開発の全貌
2018年6月、お台場の複合施設「パレットタウン」内に開館した「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」は、オープン初年度だけで世界160以上の国・地域から約230万人を動員。「単一アーティストの美術館として世界で最も来館者が多い美術館」としてギネス世界記録に認定されるなど、異例の社会現象を巻き起こしました。
それほど圧倒的な実績を誇りながら、なぜ2022年8月31日をもって閉館に至ったのか。その決定的な理由は、施設の不振ではなく「パレットタウン用地の定期借地契約終了とエリア全体の大規模再開発」にあります。
パレットタウンはもともと、1999年に東京都の臨海副都心開発事業において「約10年間の暫定利用施設」として誕生したエリアでした。その後、契約延長を重ねながら営業を続けていましたが、森ビルやトヨタ自動車グループらによる再開発計画が本格始動。これに伴い、2021年12月のZepp Tokyo閉館を皮切りに、ヴィーナスフォート、MEGA WEB、パレットタウン大観覧車、そしてチームラボボーダレスが順次営業を終了しました。
現在、パレットタウン跡地再開発は急速に進展しており、大型複合アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」をはじめとする国際的な次世代エンターテインメント・スポーツ複合拠点への変貌を遂げています。お台場チームラボの閉館は、都市の計画的な世代交代の一環だったといえます。

【現在地】お台場から麻布台ヒルズへ移転|劇的進化を遂げたボーダレス
お台場の施設に幕を下ろしたチームラボボーダレスですが、プロジェクトそのものが消滅したわけではありません。森ビルとの強固なタッグを維持したまま、都心屈指の超高層複合エリア「麻布台ヒルズ」(東京都港区)へと舞台を移し、2024年2月9日に移転開業を果たしました。
新拠点となる「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス(麻布台ヒルズ)」は、お台場時代のコンセプトである「地図のないミュージアム」をさらに高度化。作品同士が部屋から出て他の部屋へと移動し、他の作品と影響し合い、境界なく混ざり合う独自の世界観が驚異的なスケールで再構築されています。
麻布台の施設では、世界初公開となった《Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるぷるの光、生み出された光》や《Megalith Crystal Formation》など、最新の光工学とプログラミングを駆使した新作群が多数導入されました。床面積や作品密度、音響空間の連動性はお台場時代を大きく凌駕しており、国内外の来館者から絶大な支持を集め続けています。
【徹底比較】麻布台ボーダレスとチームラボプラネッツ豊洲の違い
現在、都内でチームラボの大規模常設展示を体験しようとする際、候補となるのが「麻布台ヒルズ(ボーダレス)」と「豊洲(チームラボプラネッツ TOKYO DMM)」の2箇所です。「お台場にあったものと同じ体験ができるのはどちらか」「自分にはどちらが合っているのか」で迷う方は少なくありません。
両施設はコンセプト、鑑賞体験の性質、鑑賞時の服装規定に至るまで明確に差別化されています。以下の比較表で決定的な違いを整理しました。
| 比較項目 | 麻布台ヒルズ(ボーダレス) | 豊洲(プラネッツ) | 編集部の選び方ポイント |
|---|---|---|---|
| 基本コンセプト | 地図のないミュージアム(境界のない世界を彷徨う) | 水に入るミュージアム(身体ごと没入する体験) | お台場直系は麻布台。身体感覚の刺激なら豊洲 |
| 鑑賞スタイル | 靴を履いたまま自由に散策(順路なし) | 裸足になり、膝下まで水に浸かるエリアあり(順路指定) | 豊洲は裾をまくれる服装が必須 |
| チームラボ所要時間 | 約2時間〜3時間以上(探索型) | 約1.5時間〜2時間(一本道ウォークスルー) | じっくり迷いたいなら麻布台、時間管理優先なら豊洲 |
| チケット通常料金(大人) | 変動価格制(約3,800円〜4,800円前後) | 変動価格制(約3,800円〜4,200円前後) | 日時の混雑度によって両館とも変動あり |
| 最寄駅・アクセス | 神谷町駅直結 / 六本木一丁目駅徒歩4分 | 新豊洲駅徒歩1分 / 豊洲駅徒歩10分 | 都心観光との併用なら麻布台が極めてスムーズ |
お台場チームラボの鑑賞体験(順路のない巨大空間を自分の足でさまよい、アートの境界を探る体験)の正統後継は麻布台ヒルズです。一方で、水に入り五感を刺激されるアクティビティ性を求めるなら豊洲プラネッツが最適な選択肢となります。

【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
現地を訪れた来館者のレビューやSNS上のリアルな反響を精査すると、訪問前に知っておくべき実用的なポイントがいくつか浮かび上がってきます。
所要時間と館内の疲労度について
麻布台ヒルズのチームラボボーダレスは「順路がない」ことが最大の特徴であるため、空間全体を隈なく鑑賞しようとすると最低でも2時間半、長ければ3時間半以上歩き続けることになります。床が鏡面になっているエリアや傾斜の多い通路が存在するため、ヒールや滑りやすい靴での来館は避けるのが鉄則です。
SNSや知恵袋の投稿でも「迷路のように入り組んでいて見落とした部屋があった」「歩きすぎて足がパンパンになったが、それを忘れるほど没入できた」といった声が目立ちます。館内併設のティーハウス「EN TEA HOUSE」での休憩をスケジュールに組み込んでおくのが賢明です。
チームラボチケット予約の必須性と当日券のリアル
「現地に行けば当日券が買えるだろう」という認識は極めて危険です。インバウンド需要の高止まりもあり、麻布台・豊洲ともに公式チケットサイトでの事前日時指定予約が事実上の必須条件となっています。
特に土日祝日や連休、夕方以降の人気時間枠は数週間前から完売するケースが日常化しています。当日券枠がわずかに用意される日もありますが、公式オンラインで完売した場合は現地窓口での販売も一切行われません。旅程が決まり次第、即座に日時を押さえる手配が必要です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット検索やSNSの古い情報を閲覧しているユーザーの間で、依然として頻発している3つの大きな誤解を整理します。
誤解1:「お台場のどこかでまだチームラボが営業している」
検索クエリに「お台場 チームラボ 現在」と入力するユーザーが多い背景には、「お台場内の別の商業施設に移転したのではないか」という思い込みがあります。しかし、現在のお台場エリア(青海・有明・台場)にはチームラボの常設施設は一切存在しません。現地へ向かってもパレットタウン跡地の工事風景が広がるのみですので注意してください。
誤解2:「豊洲はお台場チームラボが移転した姿である」
「豊洲プラネッツ」はお台場の閉館に伴ってできた施設ではなく、2018年7月にお台場とほぼ同時期に「2年間の期間限定施設」としてオープンした別ブランドです。驚異的な人気と国内外からの来館者殺到を受け、度重なる期間延長(現行計画では2027年末まで)と大規模拡張が行われている独立した施設です。
誤解3:「どちらの施設も服装はなんでも問題ない」
麻布台も豊洲も、床面が鏡張りになっている展示室が複数存在します。そのため、スカートやワイドパンツの裾から下着が写り込む懸念があります(無料のインナーパンツ貸出等もありますが、パンツスタイルでの来館が無難です)。さらに豊洲プラネッツは水深が大人の膝下近くまで達するため、ハーフパンツまたは膝上まで確実にロールアップできるボトムスが必須となります。
【プロの結論】都市文化の変遷から紐解く後悔しない選択基準
1990年代後半から2000年代にかけてのお台場は、臨海副都心計画の象徴として「広大な敷地に非日常的なアミューズメントを集積する郊外型ウォーターフロント」として隆盛を極めました。パレットタウンはその中核を担い、チームラボボーダレスはお台場カルチャーの集大成ともいえる輝きを放ちました。
しかし時代の潮流は、郊外型テーマパークから「都市機能と文化が高度に融合したコンパクトシティ(麻布台ヒルズ)」へとシフトしています。森ビルが主導する文化発信拠点の移転は、東京という都市の構造変化そのものを象徴しています。
今どちらに行くべきか? 編集部が提示する判断基準
- 麻布台ヒルズ(ボーダレス)が向いている人:
- かつてのお台場チームラボの世界観・没入感をもう一度味わいたい人
- 順路に縛られず、アート作品が混ざり合う幻想的な空間を長時間散策したい人
- 六本木・東京タワー周辺の観光やグルメとセットでスマートに楽しみたい人
- 靴を脱いだり水に濡れたりする準備を避けたい人
- 豊洲(チームラボプラネッツ)が向いている人:
- 全身の触覚や身体感覚をフルに使ったアクティブな没入体験を求める人
- 水辺の幻想空間や本物の生花で埋め尽くされたドームなど、フォトジェニックな刺激を重視する人
- 所要時間(1.5〜2時間程度)を明確に見通してスケジュールを組みたい人
- 豊洲市場周辺のグルメ散策やベイエリア観光を楽しみたい人
【お台場チームラボ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:お台場のチームラボは完全に閉館したのですか? 現地で観られる展示はありますか?
A1:お台場パレットタウンにあった「森ビルデジタルアートミュージアム:チームラボボーダレス」は2022年8月31日をもって完全に閉館しました。現在、お台場現地にチームラボの展示施設はありません。跡地は大規模再開発エリアとなっており、ミュージアムを体験したい場合は麻布台ヒルズか豊洲へ向かう必要があります。
Q2:麻布台ヒルズのチームラボボーダレスへの行き方は?
A2:東京メトロ日比谷線「神谷町駅」5番出口から直結、または東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」2番出口から徒歩約4分です。麻布台ヒルズの「ガーデンプラザB」地下1階に入口があります。
Q3:チケットは当日窓口でも購入できますか?
A3:原則として公式チケットサイトからの事前Web予約(日時指定制)が必要です。各時間枠の定員に達した時点で完売となり、オンライン完売時は現地窓口での販売も行われません。特に週末や観光シーズンは早期完売するため、事前のWeb購入を強く推奨します。
Q4:館内の所要時間はどのくらい見ておくべきですか?
A4:麻布台ヒルズの「ボーダレス」は順路が存在しない広大な空間のため、全体をじっくり鑑賞すると約2時間〜3時間以上かかります。一方、順路が固定されている豊洲の「プラネッツ」は約1.5時間〜2時間が滞在目安となります。
まとめ:チームラボの最新拠点で最高の没入体験を楽しむために
お台場のランドマークとして一時代を築いたチームラボボーダレスは、パレットタウンの再開発を機に進化を遂げ、港区・麻布台ヒルズの地で圧倒的なデジタルアート空間として再生しました。
現在東京で体験できる拠点は、知的好奇心と空間探索を満喫できる「麻布台ヒルズ(ボーダレス)」と、身体感覚を研ぎ澄ます「豊洲(プラネッツ)」の2つです。かつてのお台場を懐かしむ方も、初めて体験する方も、事前に公式予約を済ませた上で、新時代のアート体験へ足を運んでみてください。 (出典: お 台場 チーム ラボ(Yahoo!ニュース))